2008年01月09日

福岡3児死亡飲酒運転事故、判決

 懲役7年6月だった。

 飲酒運転で追突し、それによって幼児3人が亡くなった。
この事故によって、昨年9月に飲酒運転の罰則を引き上げた
改正道交法が施行された。それほどの重大な事件だ。

 助けることもなく、現場から逃げ、大量の水を飲んで
アルコールを誤魔化した。そんな悪魔のような人間に
くだった判決は、懲役7年6月。

検察側「酩酊(めいてい)状態。アルコールの影響で正常な
運転が困難な状態だった」

弁護側「運転困難ではなかった」

今林被告「脇見運転だった」

検察側「相当の深酔い状態で、極めて危険かつ異常な
運転をした。法が許す限りの最高刑で臨むほかない」

弁護側「微酔で、脇見が原因の業過致死傷罪にとどまる」

裁判長「酒に酔った状態だったのは明らかだが、運転操作や、
水の持参を頼んだ言動などから、判断能力を失ってはいなかった。
酒酔いの程度が相当大きかったとは認定できず、飲酒の影響で
正常な運転困難だったとは認められない」

それは判断能力じゃないだろう。

裁判長「飲酒での高速走行は危険極まりなく悪質で、
今回のような重大事故を起こすべくして起こした。
厳しい非難を免れず刑事責任は誠に重大。
法定刑の上限をもって臨むのが相当。」

 警察も検察ももうちょっと何とかならなかったのだろうか。
裁判所が訴因変更を命じていなかった場合、
どうなっていたのだろう。まさか無罪か。

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posted by たっく at 02:12| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
単純に「人を3人も殺しておいて、こんなに軽い刑ですか?!」という感じですね。
オイラ的には道交法云々よりも、普通に刑事事件で裁けばいいのにと、思いました。殺人の上に、ごまかそうとしているし・・・。

いったいこの国の法は誰のためにあるのでしょう?いつまで、こんな不合理なことを放置したままなのでしょう?

それとも、やはり何らかの“圧力”がかかったのでしょうか??

本当に、やり切れないニュースですね。
Posted by 見習い藩士こう at 2008年01月10日 23:13
見習い藩士こうさんへ

コメントありがとうございます。

法の不備というか、法的解釈ということ
でしょうね。
最悪ですわ。
Posted by たっく at 2008年01月19日 08:06
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福岡の飲酒運転事故?
Excerpt: これが限界? 2006年8月に幼児3人が犠牲となった福岡市の飲酒運転追突事故で、8日、同市元職員・今林大被告に懲役7年6月の実刑判決が言い渡されました。 結局、裁判では、危険運転罪の成立は..
Weblog: いい加減社長の日記
Tracked: 2008-01-09 06:30

[福岡飲酒追突事故]ちょっと反省を加えながらエントリします
Excerpt: 問題の「事故」があったのは一昨年の8月。こちらのエントリがらみで図らずもアクセスが上がってしまっていますが、その当時から一応周辺状況にツッコミ入れたりしながらも、今こうして見てみると、ほんの1年半ほど..
Weblog: BBRの雑記帳
Tracked: 2008-01-09 07:44
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