報道ステーションでやっていた「認知症ドライバー」
の特集を見ていて驚いた。まず、
認知症の人が運転するとは思っていなかった。
とある認知症の人は、自宅の前での取材だった。
エンジンを止めているのだが「ピー」と何かが鳴っている。
ライトが点いているからか、キーが刺さったまま
だからかは分からないが、鳴りっぱなしだ。
「何か鳴ってますよ」というテレビ局の人に対して、
「聞こえない」と言った。
そして、「この車、ブレーキがない」という一言を発した。
もちろんそんなことはない。
認知症の人が起こす事故が多発している。
家族も運転をやめて欲しいようだが、
認知症であるがゆえに、いくら言っても
乗り続ける。「言われた覚えはない」
しかし、これは国に問題がある。
決して認知症の人が悪いと言いたいのではない。
見ていて最初に思ったのは、「免許は更新できるのか」
だったが、更新できるようだ。
高齢者の認知機能を簡易に判定する検査制度の導入など
取り組んではいるようだが、実情は怪しいものだ。
一応実技があるらしいのだが、更新センターの映像では、
実技が終わった後に教官が
「センターラインを超えないように気をつけてください」
と言っていた。
現在の更新制度では、認知症の人の免許停止は
自己申告しかないのだそうだ。
とある認知症の人は、奥さんを乗せている。
奥さんは乗りたくないのだが、夫婦しかおらず、
最寄りのバス停まえ徒歩30分。奥さんは足が
あまり自由ではない。乗るしかないのだ。
どこかの県では、乗物券みたいなものを配ることで
免許の更新をやめさせていたが、交通手段があればの話だ。
認知症の人から免許を取り上げるのは簡単だ。
しかし、「足」として使っている人にすれば、
自由を奪われる形になる。
高齢化が進む社会では、国が早急に取り組む必要がある。
復党なんてどうでもよいのだ。
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